うら悲しい

うらがなしい

さみしい

理由もなく、景色や時間そのものが悲しく見える。

誰のせいでもない。ただ、その場の空気に染まってしまう。景色が少し色を失う。

近い言葉

例文

曇り空の下校道を歩いていると、なぜかうら悲しい。

「わたしはうら悲しき心の動きが抑え切れなくなった。」

魯迅(井上紅梅訳)『故郷』

曲

  • 時代中島みゆきゆったり回る旋律が、理由もなく景色が悲しく見える日に似合う気がする。

本

おくのほそ道

松尾芭蕉 岩波書店(岩波文庫)

何も悪くないのに景色だけで泣きそうになる日があると思う。

Kindle

映画

東京物語

小津安二郎 1953・日本

老夫婦を出迎える東京の忙しない空気に、うら悲しさがにじむ気がする。

ことばの由来

「うら」は心の意の古語で、裏や浦とも同じ語から生まれたとされる。表には出さない胸の内の悲しみを指し、万葉集にも「うらがなしき」の形で見える。

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